マリア・ナフプリオトゥは受賞歴のあるギリシャの女優。ギリシャのテレビや映画で主役を演じるほか、舞台でも多くの主役を演じ、ダンサーとしても活躍している。アテネに生まれ、現在もアテネ在住。在学中にダンスを始め、当初はロドピ・クヴァリ・ダンシング・スクールで学んだが、その後ラロウ・マノウ・プロフェッショナル・ダンシング・スクールで学び、卒業。修了後、ラロウ・マヌー(Rallou Manou')のギリシャ・コロドラム(Greek Chorodram)のメンバー(1987-1992)、モダン・ダンス・グループ、アンドロメダ(Andromeda)のメンバー(1990-1992)として、プロ・ダンサーとしてのキャリアをスタートさせた。1992年から1996年まで、ソフィア・スピラトゥが結成したダンスシアターグループ「ロエス」のリードダンサーを務める。1992年、映画『アイランド』で映画初出演。1993年、マリア・ドゥーザ監督の短編映画『これから』の主役を務める。1996年から1998年まで、アテネの演劇学校ジョージ・キムーリス現代劇場で演劇を学ぶ。それ以前はGiannis Rigasのワークショップで演技指導を受けていた。1996年、アレクサンドロス・パパイリウ監督のテレビ映画『Niovi Was Dancing Her Life』(I Niovi horeve ti zoi tis)に出演し、初めてテレビに出演。しかし、彼女が広く知られるようになったのは1998年から1999年にかけてのことで、絶賛を浴びたメガチャンネルのテレビシリーズ『The Throne Room(I Aithousa tou Thronou)』で、第2次世界大戦中にパルチザンとして処刑された父親の消息を探るため、1960年代にギリシャの島々に戻った若い女性グラフケ役を演じた。ピギ・ディミトラコプルーが監督したこのシリーズは、多角的なストーリー展開、みずみずしい写真、1960年代の世代交代に関する洞察で国際的に有名になった。それ以来、レイナ・エスケナージ監督の『スタンド・バイ・ミー』(Meine dipla mou)、ピギ・ディミトラコプール監督の『The 10 again』(The 10 again)など数多くのテレビ作品に出演。映画では、第22回アレクサンドリア映画祭で最優秀女優賞を受賞した『ハリトンの聖歌隊』(I Horodia tou Haritona)、全米助演女優賞を受賞した『ソウル・キッキング』(I psychi sto stoma)、『アテネで死ぬ』(Pethainontas stin Athina)の3作品に出演。1999年、コライ・ダマティスの指揮のもと、ギリシャ国立劇場新舞台で上演された『Suddenly, Last Summer』(テネシー・ウィリアムズ)のキャサリン・ホリー役でデビュー。同年夏には、エピダヴロス、ヘロディオンなどの古代劇場で上演された北ギリシャ国立劇場の『Foinisses』でアンティゴネ役を演じた。その後、シェイクスピアの『十二夜』、『愛の迷走』、『リア王』、ドストエフスキーの『白痴』、イプセンの『海から来た女』、モリエールの『ドン・ファン』、エウリピデスの『タウリスのイフィゲネイア』、『トロイアの女たち』、アイシロスの『オレステイア』などに出演。スタティス・リヴァティノスの指揮のもと、ギリシャ国立劇場の実験的演劇グループのメンバーとして成功を収め、ミハイル・レールモントフの『仮面舞踏会』、J.M.シンジの『西方世界のプレイボーイ』、ビゼーのオペラとメリメの作品を翻案した『カルメン』などに出演。2010年9月には、ゴラン・ブレゴヴィッチの独白劇『悲しき女王の日記』でドゥシャンカを演じ、『ヘロディオン』での上演を成功させた。また、コンスタンチノス・リゴスの作・演出による2つのダンス作品に出演するなど、ダンスも続けている。2009年10月22日には、2010年冬季オリンピックの聖火リレーを開始した。
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